The Amazon Builders' Library がなかなか面白い
タイトルが全て。みんな読んでみてほしい(主語がでかい)。
aws.amazon.com
Amazon が自社のシステムを構築する中で構築してきたノウハウを集めた場所。以前 Cloud Design Pattern みたいなものがあったけど、より背景事情を深めつつ洗練されている印象。昨年末に発表されてから素早く翻訳されており、日本語で読めるコンテンツとしてはかなりよいものだと感じた。
内容についてっは、分散システムがなぜ難しいのか、ということから始まり、タイムアウトやキャッシュ戦略、ヘルスチェックなど特定のトピックでの課題について深めていく形。ときどきに出てくる用語や現象について個別項目の知識はインターネットに散在しているが、メリットだけでなくどういうリスクとトレードオフなのか、どのレイヤで考えるのか、まで伝えてくれており、知見の結晶という感じ。コンテンツの追加が楽しみだ。
ちなみに分散システム自体の知識はあまり解説してくれず、AWS Developer Blog にちょっとリンクが貼ってあったりする程度。この辺の前提知識は、今だとOreillyの本かな。
分散システムデザインパターン ―コンテナを使ったスケーラブルなサービスの設計
- 作者:Brendan Burns
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2019/04/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)