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AWS Solution Architect Professional を取得した

ちょっと機会があったので、AWS Solution Architect Professional という認定を取得した。この試験自体は知っていたが、資格試験系全体にあまり興味がないのもあり、スルーしていた。実際に受けてみて、知識の確認・補完としては悪くないと思ったので書いておく。
AWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル

AWS Solution Architect Professional ってなに

公式の説明はこんな感じ。一般的な「アーキテクト」の能力(の一部)を評価する、という印象。

認定によって検証される能力
  • AWS で、動的なスケーラビリティ、高可用性、耐障害性、信頼性を備えたアプリケーションを設計し、デプロイする
  • 提示された要件に基づくアプリケーションの設計とデプロイに適した AWS のサービスを選択する
  • AWS で複雑な多層アプリケーションを移行する
  • AWSエンタープライズ規模のスケーラブルな運用を設計し、デプロイする
  • コストコトロール戦略を導入する
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-professional/

サンプル問題 があるので、まずはこれを見るのがイメージしやすい。典型的な課題やユースケースを出し、AWSを使って解決する最適な手段を選択肢の中から選ぶ感じ。前提が多いものもあり、1つの企業内でやってる自分なんかだと、普段はあまり縁のない状況も多くあった。
ちなみにAWSの認定ってざっくり言うけど、実はいろいろあるらしいというのも今回知ったところ。
AWS 認定 – AWS クラウドコンピューティング認定プログラム | AWS

実際に受けてみた感触

だいたい10月から準備し始めて、11月はじめに試験を受けた。試験を受ける、そのために勉強するという体験がそもそも大学院入試以来で、緊張やらペースづくりからどうやっていこうねという状態からスタートした。
自分の性格的に漫然と過ごしていてもまず勉強しないので、最初に試験に申し込んで締切を作ってからスタート。締め切りを作るのだいじ。その後の対策としてやったことは、おおよそこの3つ。

  • 会社で勉強会をして強制的に時間をつくる。
  • 模試と対策講義を見て傾向を知る。
  • AWS が出している Blackbelt Seminar の資料を眺めて足りない知識を補完する。

勉強については、AWS自体はずっと(初めてAWSについて発表 してからでも8年だ)見てるし、その間にいろいろ変化も見てきた・会社でも使用を広げてきたので、多少知識を補完すればいけるかなという目論みがあり、実際に模試を受けてもそんなに悪くはなかったので、この作戦は悪くなかったと思う。
勉強して一番役に立つと感じたのは、実際にリリース情報やサービスの概要は見ていて「何をするものか」をなんとなく把握していても、「どんなユースケースでハマるか」の肌感がない領域の知識を得られること。頭の片隅に置いておいて損はないタイプの知識だと思う。自分で構築・運用しているものや、社外で近い領域の人からインプットをもらう機会があればいいが、そうでない領域についてもある程度網羅的に得られる機会があるのはよかった。自分の場合は長らく触れていなかった AWS Organization のフル機能だったり、手を動かすのをサボっていたSQS Kinesiis あたりの非同期処理の設計。ただし、やっぱり自分で触ってないと実感はこもらないので試験対策だけで勉強する部分ばかりになるとちょっとつらいし、ある程度の知識・経験は前提として持っている方が役立てるものだと思う。
他には、「AWSでやるならどうするか」という観点で考え続ける機会が得られる点はよかったかな。現実の課題を解決する上ではもう少し自由に手段を考えるのだけど、現代においてはまずクラウドプラットフォーム上で取りうる最善を考えた上で、それでもやりづらいところのみ作り込む・足りない要望を出す、という順は悪くないと思うので、こういう縛りプレイはよい方向に転がるはず。まあしかし、ソースコードを変更できないとか、理不尽な組織構造が前提になった問題にあたると、さすがにそこを変更しようよという気持ちになることもあるのだけど。
良くも悪くもコンソールを触ることすらなく勉強できる範囲なので、スキルの確認という意味ではあくまで参考にする程度かなというのは全体の感想。

勉強内容

自分の場合の事例。

  • 社内の勉強会を週1で開催する。だいたい1-2時間くらい時間を確保。
  • まずはひとつ下の Solution Architect Associate (SAA) を受けてみることに。
    • 黒い本 徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト ? アソシエイト教科書 を読んで勉強。どういう領域が出題されるか、体系的に書いてある感・安心感を得られるのが書籍のいいところ。
    • 模試を受けて感触を得る、足りない部分を把握する。模試ではどこが間違ったか教えてくれないので、せめて迷ったサービスについてはメモっておくと後で勉強しやすい。
    • AWS INNOVATE というオンラインカンファレンスでちょうどセッションやってたので見て雰囲気をつかむ。これはまさに学校の受験対策という風情でよかったので、AWS様にはぜひとも復活させてほしいコンテンツです。
  • SAA本試験
    • テストセンターに行って受けた。オンラインで開催する試験を行う専用の会場で、手荷物を預けた状態で専用のPCが並んでいる部屋に案内され、そこで受験する。最近は漢検なんかもこういう場所で受けるらしい、知識が20年前で止まってて全く知らなかった。
    • 小さくて解像度の荒いディスプレイを見続けてちょっとつらかった。
    • 867/1000で合格。時間はわりと余ったが、見直しなどせずにサッと出てきてしまった(よくない)。
  • Solution Architect Professional (SAP) に向けて勉強。
    • AWS INNOVATE に Professional 対策講座があったので見ておく。Associateと同様、まさに試験対策という趣でよかった。
    • 模試を受けてみる。85%。Design for New Solutions という分野が弱いことがわかった、この辺は↑にも書いた通り手を動かすことをサボってた分野でもある。
    • INNOVATE と模試で弱いなと思ったサービスの Blackbelt Seminar を読んでいく。日本語のスライドだと1つ10分くらいでサクサクいけるとテンポよく読んでいける。
    • AWS公式のコース にある該当ホワイトペーパーに行けるのでそれも読んでみたが、2,3読んだところで飽きた。自分にはあまり合わない、楽しさが足りなかった。
  • SAP本試験
    • 別会場、土日であることもあってかSAAの時より人が多かった。隣にいるのは気にならないが、正面の席を立つ人など視界内で動かれるとさすがにちょっと気になる。
    • 今度はディスプレイが少し大きいものの、相変わらず解像度低くて荒いし、アスペクト比もなんか変な気がした...。
    • Associate のノリでゆっくり問いてたら時間がなくなり、結局最後ギリギリになってしまった。180分集中するのはだいぶ疲れる。
    • 結果は合格。837/1000
  • 内容について
    • 試験内容については、守秘義務があるので細かいことは言えない。
    • 日本語で受けたものの、翻訳に違和感を感じたらすぐに英語で読むようにした。これはよかったと思う。
    • 回答方針は「出題者の気持ちになって考える」がよいと感じた。多少前提条件が足りなくてもクラウドのプラクティスに乗るのが善という価値観に立ってみる。

まとめ

AWSの認定を受けてみた。知識の確認と補完にはそれなりによいとは感じる。AWSのイベントで認定者ラウンジとか見たので、次は使ってみよう。
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